2004年10月23日、中越地方を襲ったM6.8の直下型地震は大きな被害をもたらしました。そして、6,434名もの尊い生命を奪ったあの忌まわしい阪神淡路の震災からすでに20年以上が経過いたしました。そんな大震災を教訓に、建物の耐震性の再チェックの必要性が今叫ばれています。
そこで、建築に携わる専門家としての社会的責任を自覚し、その知識と技術を持って建物の倒壊を未然に防ぎ、被害を大きく軽減する事ができるのならば、という考えに至り、現在、弊社では国土交通省大臣認可法人である日本木造住宅耐震補強事業協同組合(木耐協)に加盟し、組合認定の耐震診断士として日々調査と診断に当たっております。
万が一の大震災に備えて、皆様の大切な命と財産をお守りするために、耐震社会実現のため日夜取り組んでおります。
また、内山ホームでは、資格を持ったプロが耐震診断をいたします。大切な家族を守るために、ぜひ一度診断されることをおすすめします。
既存建物の耐震補強は、建物の耐震強度を高める方法と建物の粘りを高める方法の2つに大きく分けることができます。建物の機能、経済性、施工性などから、適切な耐震改修をご提案します。
建物の倒壊を防ぐには、壁を補強することがもっとも有効な手段。筋交いと壁の量から家がどれだけ地震の揺れに耐えられるかを判断し、偏心率(重心と剛心のずれの度合い)を改善することがポイントです。
この場合では、矢印の方向に壁を追加・補強の必要があります。
・振り子は遠いと大きく揺れる
壁のバランスが悪いと大きく揺れる
建物の中心を「重心」、強さの中心を「剛心」
地震が起こると剛心を支点にして重心側が揺れる。
もとある壁を強くする
既存の壁を補強して、剛心を下方に引っ張ります。
窓を大きくして壁を追加する
図面上部に窓が集中して壁の配置バランスが悪い。
下部に壁を増やしたいが玄関の開口部を塞いで壁を増やすことはできないので、両方向にある窓を半分塞いで耐震壁を作り、重心・剛心を近づけます。
補強方法
耐震ボード
壁のバランス・耐力を向上させるため梁から土台の間に筋交いを入れます。
筋交い
既存内壁を解体し、ホールダウン金物をつけて耐震ボードをネジで取り付けます。
基礎の補強方法には、ひび(クラック)の補修や無筋基礎の有筋化などがあります。
ひび(クラック)の補修
ひび割れ部分にエポキシ樹脂を注入し、一体性を回復させます。
無筋コンクリートの有筋化
既存の基礎の外側に鉄筋コンクリートを打ち増し、一体化して補強します。
強い壁をつくると土台から柱が抜けやすくなり、ほぞ抜けが起きるので、柱と基礎の接合は特に重要です。
ほぞ抜け
筋交いを中心に回転する現象が起こり土台から抜ける
「 内付け 」:壁を壊し、内側からつけます。
「 外付け 」:壁を壊す必要がないため、内付けより安価。
大きな地震が来ても絶対安全・絶対に倒れないと言い切れる住宅は難しいと言えます。せめて倒壊しないだけの耐震性を備えることを考えることでしょう。
家庭の状況・考え方・予算を考慮して、どこの部分を補強するかを決定し補強に取り組んでいきましょう。
耐震補強にかかる工事費用は、補強内容・補強箇所により異なりますが、平均施工費用の平均は約120万。完璧な耐震補強よりも、必要最低限の補強を望む消費者が多いことが分かります。
施工費用120万円では、壁の補強2~3箇所、ホールダウン4~5箇所、基礎のひび割れ補修が行えます。
また、耐震補強とリフォームを同時に行うことによって、コストも合理的になります。
耐震補強工事費用の内訳は「2:4:4」(2:解体費用4:補強費用4:復旧費用)なので、リフォームと同時に補強を行うことで、約4割くらい通常の耐震工事よりも抑えることができます。
見た目からでは分からない構造部分の耐震性を高めるために、耐震診断をして家の弱点を知ってからリフォームを行えば、快適性と安全性が得られることになります。
住宅の無料点検を装い耐震補強工事を勧誘する悪徳業者の事例が全国で多数報告されています。市や町の行政が戸別訪問をして耐震診断や補強工事を勧誘することは一切ありません。もし「市から耐震診断を勧めにきました」と来ても、断固断ってください。
悪徳業者がよく行う手口の一部をまとめましたので、被害に遭わないよう十分ご注意ください。
弊社では依頼者からのお申し出により現地調査の上耐震診断を行い、必要に応じた補強案などをご提示させていただきながら、耐震補強工事を行わせていただいています。
調査の際には新築時の図面を見せていただくと円滑な調査を行えます。また、正確な診断を行わせていただくため、床下や天井裏を調査させていただきますので、押入れの中の荷物を片付けていただくという事前の準備をご依頼者にはお願いしております。
我が家を地震から守り長持ちさせるためには、定期的に手入れをしなければいけません。そこで、床下・屋内・天井裏・外観などをチェックして老朽度を調べ、その結果から今後どのような対策を取らなければならないのかを知っておくことが大切です。
近隣の地形、地盤、設計図と実際の差を見ます。
外壁のひび割れ、床下換気口に障害物がないか確認をします。
ブロック塀や電柱の傾きなどを調べます。
シュミットハンマーを使い基礎のコンクリート強度を調べます。
平面図を作成しながら、位置をチェックします。
床下に入り、基礎の状態・蟻害の有無を見ます。
屋根裏へ上がり、木や金物の状態などを調べます。
調査結果を記入。これに基づき診断書作成を行います。
資格を持ったプロがしっかり診断
内山ホームでは一級建築士をはじめとしたプロのスタッフによる耐震計算に基づいて設計・施工しています。
リフォームが終わってからでは目に見えなくなってしまう部分であるからこそ、工事が始まる前に適切な診断がなされているかどうかが重要になります。
お客様の大切な住まいの寿命を延ばして、お客様の笑顔がずっと続くように、耐震の観点からも最も適切なリフォームプランをご提案いたします。
耐震診断の結果、耐震性能が低い住宅は、耐震改修を行って耐震性能を高めることが必要です。実際に耐震改修を行う際は、その建物や状況にあった適切な耐震改修を行うことが大切です。
リフォーム場所:和室
リフォーム期間:約3日間
リフォーム内容:耐力壁設置、クロス張り替え
建物の倒壊を防ぐには、壁を補強することがもっとも有効な手段です。
筋交いと壁の量から家がどれだけ地震の揺れに耐えられるかを耐震診断で判断し、偏心率(重心と剛心のずれの度合い)を改善するため、窓をなくし、耐力壁をつくります。
柱が土間から引き抜けないように、壁の内側にホールダウン金物を取り付け、筋かいを設けて耐震ボードを取り付けます。
もう片方の壁もバランス・耐力を向上させるため梁から土台の間に筋交いを入れます。
最後にクロスを張り、完成。家族が集まるこの和室も安心できる空間になりました。
個人情報利用目的 ・お客様のご要望に合わせたサービスを提供させていただくための各種ご連絡。 ・お問い合わせいただいたご質問への回答のご連絡。 尚、お客様から収集する個人情報は弊社の定めるプライバシーポリシーに則って厳重に管理いたします。 プライバシーポリシー 弊社では、利用者のみなさんの個人情報がきちんと守られることを、何よりも大切にしています。また、利用者ご本人への事前の許可なしに第三者に個人情報を配送作業以外に開示することは絶対にいたしません。 どんな些細な事でも結構です。ご相談、お見積もりなど、お気軽にご連絡下さい。上記メールフォームからご連絡いただくか、電話にてご連絡下さい。 必須マークがついている項目は必ずご記載下さい。(株)、(有)や丸囲み数字等の機種依存文字は、文字化けの原因となりますので、使用しないようお願いいたします。 |